過去のセミナー等 2012年度

 サイタマ・レディース経営者クラブでは、埼玉県との共催によるトップレディースセミナー、経営革新セミナーを開催しています。埼玉県産業労働部産業支援課と連携し、会社経営の基本、経営に役立つ情報提供を行うと共に、現在活躍中の講師を招聘し、経営者としての資質の向上と経営力の強化を図ります。

担当:事業委員会

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◆埼玉版ウーマノミクスプロジェクト 女性商品企画フォーラム参加報告

女性商品企画フォーラム ―埼玉版ウーマノミクスプロジェクト―

主催:埼玉県

日時:平成25年2月19日(火)

場所:大宮ソニックシティ

<講演> 「キムチの常識を覆してヒットに!~『ご飯がススムキムチ』開発秘話~」」
<講師> 株式会社ピックルスコーポレーション 開発室 企画開発課 係長 高橋 真理子 氏

 平成25年2月19日(火)大宮ソニックシティ国際会議室にて、「女性商品企画フォーラム」が開催されました。県内企業の商品開発の事例講演をはじめ、商品企画案のプレゼンテーションや交流会を通じて、女性目線での商品開発のヒントを得ることができました。ここではフォーラムの内容をご紹介します。

講演「キムチの常識を覆してヒットに!~『ご飯がススムキムチ』開発秘話~」
株式会社ピックルスコーポレーション
開発室 企画開発課 係長 高橋 真理子 氏

 皆様は「ご飯がススムキムチ」をご存知ですか。スーパーに行くと必ず目に留まるヒット商品で、一度は手に取られたことがあると思います。(株)ピックルスコーポレーションは、「野菜」をキーワードに漬物、惣菜、サラダなどの商品開発を行う会社です。当初はスーパー、コンビニエンスストア向けに商品を作っていましたが、独自ブランドを立ち上げるために、商品開発課を立ち上げ、高橋氏をはじめ女性メンバーが配属されました。
 配属当時、漬物の出荷額は減少傾向にあったことから、野菜をキーワードに差別化が必要だったそうです。そのなかでもキムチは売上が伸びている商品だったそうです。そこで「キムチ」に着目し開発をはじめました。

<主婦が「家族にも食べさせたい」キムチに>
 当初の会社からの指示は「本格的なキムチの開発」だったそうです。キムチは日韓ワールドカップの時にブームとなりましたが、当時のキムチは男性向けで辛いものが主流でした。しかし、買い物も、献立づくりも、調理も、口コミ・ブロガーファンも女性が中心。それなら「主婦層が自分も、家族にも食べさせたいキムチ」をつくってどうかと、開発をはじめたそうです。
 また「美味しいキムチとは何か」についても話し合いました。今までのキムチは「辛くてお年寄りや子供は食べられない」「独特な酸味は苦手な人が多い」「アミや魚醤は日本人になじみがない」などの意見がありました。そこで、会社からの指示であった「本格的なキムチ」ではなく「大衆受け」を狙った嗜好でつくることにしました。「少しのキムチでご飯がイケる!」をテーマに、そのままでも、調理しても食べられるものを考えたそうです。
 商品名も苦労されたそうです。キムチ売り場にある「○○キムチ」ではなく、日本人の味覚に合っておかずにもなる「ご飯がススム」になりました。

<社内プレゼンでは酷評、でも試食が好評で販売開始>
 完成したキムチを社内プレゼンにかけたところ、社内から「甘すぎる」と酷評されたそうです。そこで、社員の奥様やお子様に試食アンケートを取ったところ、「美味しい」との好評価が得られました。社長からは、「ベテランの男性社員が出してきたら却下していた(笑)」「常識を破らないと変化は起こせない」との判断で、販売開始に踏み切りました。
 販売後は狙い通り。女性や子供を中心に支持を集め、「ごはんがススム」シリーズが続々と発売されています。
 最後に、商品ヒットを生み出す要因は、これまでの常識にとらわれない「お客様目線での商品開発が成功要因である」と感じました。

成果発表会「女性による商品企画案のプレゼンテーション」女性商品企画研究会

 後半は、県内企業の女性社員や女性経営者が参加し、商品企画について学ぶ「女性商品企画研究会」より成果発表会が行われました。この研究会では、商品開発のプロセスやトレンドのつかみ方、アイディの出し方をはじめ、企業訪問や商品担当者との意見交換を行い、身の回りを振り返ることで、「あったらいいな」を実現する商品開発を勉強する講座です。
 プレゼンテーションのテーマは「女性ならではの収納アイデア」「油を抽出した米糠(脱脂糠)の利用方法」で、個性豊かな企画内容で、大変興味深く、企業担当者の方から「商品企画のヒントにしたい」などのコメントが寄せられていました。
 最後に交流会を開催し、さまざまな業種の女性のつながりづくりができました。

◆2012年第3回トップレディースセミナー開催報告

サイタマ・レディース経営者クラブ新春講演会

主催:サイタマ・レディース経営者クラブ/埼玉県

共催:埼玉県男女共同参画推進センター

後援:(財)埼玉県産業振興公社

日時:平成25年2月6日(水) 15:20~16:40

場所:With You さいたま4階

<演題> 「京都花街の経営学」
<講師> 西尾 久美子 氏(京都女子大学現代社会学部准教授)

 世界が認める「超一流のおもてなし」を提供する京都花街。古くからの教えやしきたりの中で、女性のキャリアはどのように形成されていくのか。さらに、顧客満足度を高める仕組みづくりなど、経営者が学ぶべき「極意」をお話いただきました。

西尾 久美子 氏

 はじめに京都花街について、ビデオを用いて基礎知識を解説していただきました。舞妓さんと芸妓さんの違い、かんざしの種類や着物の柄の位置で新人・中堅・ベテランと見分ける事ができることなど未知の世界を知ることができ、大変興味深いものでした。
 経営学として、花街の取引システム、外部化のメリット、舞妓さんのキャリア形成などを学びました。

 中でも興味深かったのは姉妹関係制度です。「権限移譲することで指導者に責任を持たせる」、「新人も将来の自分の姿を明確にすることができる」、「キャリアの節目を作り求められる能力を明確にする」「関係性の中で求められる役割の変化も明確にする」「目標を明確にするといつどのように気張ればよいのかわかりやすい」など、花街の人材育成のプロセスはわかりやすく、非常に優れていると感じました。
 人材育成の仕方を花街の経営学から学び、私達も従業員を「座持ち」のよい「おもてなしのプロ」に育て、顧客満足度をあげ、お客様に喜んでいただける会社にしたいと思いました。

◆2012年第2回トップレディースセミナー開催報告

埼玉県ウーマノミクス推進事業

女性が社会を変える!会社を変える!

主催:サイタマ・レディース経営者クラブ/埼玉県産業労働部産業支援課

日時:平成24年10月23日(火) 13:10~16:20

会場:新都心ビジネス交流プラザ

<講演> 「女性経営者が抱える課題と変革、女性らしい経営」
<講師> 野老 真理子 氏

 学校を終えた子供が「ただいま!」と会社に帰ってくる。会社の「仕事」と「地域貢献活動」の境目がない。コンサートや寄席、語学教室など、社屋が地域交流活動の場・・・企業活動と地域貢献活動を見事に融合させた野老(ところ)社長に、女性ならではの経営についてお話を伺いました。

野老 真理子 氏

 講演を聞いて
 私は、これからは益々女性の時代だと思っています。今回、野老真理子氏の講演を聞かせて頂き、たくさんの気づきを得ました。私も女性に生まれて良かったと実感した貴重な時間でもありました。
 私は子育てが一段落し、今は仕事に打ち込む時間が一日の大半になりました。今までは家庭教育や地域教育に関わってきましたが、現在は企業の一経営者として地域貢献したいというのが信条にあります。

 野老氏も、女性の視点や母の視点からの経営をなさっており、共感いたしました。「利益を地域貢献へ」は素晴らしく、私も同じことができる経営者になりたいと思います。
 中でも、ボランティアを仕事として取り組むという250種類の地域貢献活動の中の一つに農業生産法人というものを見つけました。今後、私も新規事業として取り組みたいことであり、とても興味深く聞かせていていただきました。雇用の件も大変参考になりました。
 お話の中で、気づく→清掃→整理・整頓→やめない→やめない工夫→気づく、ということが印象的でした。私も財務を引継ぎ、まずとりかかったことは無駄なものを捨てるということです。「やめない」ということが、今の私の一番大切なことと気づかせて頂きました。
 講演終了後に名刺交換させて頂いた時、気さくに満面の笑顔で「頑張ろうよ!」と言って頂き、私もいずれ野老さんのような温かい偉大な母になりたいと思いました。

◆2012年第1回トップレディースセミナー開催報告

埼玉県ウーマノミクス推進事業

女性が社会を変える!会社を変える!

主催:サイタマ・レディース経営者クラブ/埼玉県産業労働部産業支援課

日時:平成24年7月19日(木) 14:00~16:00

会場:大宮ソニックシティーホール国際会議室

<講演> 「女性経営者が抱える課題と変革、女性らしい経営」
<講師> 勝間 和代 氏

勝間 和代 氏

 少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で活躍中の経済評論家。今、絶対的な人気を誇る勝間和代氏に、「女性経営者」をキーワードに講演を行っていただきました。

 テレビや数々の著書で知られる勝間和代先生ですが、あまり講演をされないとのことでしたので、このような貴重な講演を拝聴できたことに、感謝いたします。
 私が興味をひかれたひとつは、勝間先生は、ウォールストリート・ジャーナルで「世界で注目したい50人の女性」に選ばれる様なスーパーウーマンですが、3人の子供さんを育てるお母さんでもあるということです。忙しく仕事をこなす中、どのように子育てをしたのかということです。その背景には、勿論ご本人の能力の高さや、努力もあったと思いますが、外資系企業と日本企業の違いがあるのだと感じました。外資系企業の特徴は、男性も女性も関係なく仕事をし、女性だからといって、差別もなければ、その代わり特別扱いもしない。しかし、「個別の事情には、配慮をしてくれる」という点です。日本の企業では、まだまだ子育てする女性にとって、男性と同じように働くことができる職場環境は少ないのではと思いました。
 また、男女共同参画についてもお話がありました。働きたいのに働けない女性が多く、日本では、社会や仕事において責任を伴った指導的立場についている女性の割合が少ないということをお聞きしました。男女共同参画が進まない理由として、「日本の労働時間が長く、女性が働きにくい状況がある」「教育費が高いため、女性の教育レベルが低くなる傾向がある」など国の制度や、文化に関係している面があるとのことです。
 私たち女性経営者にできることは、女性が働きやすい環境を整え、女性の能力を発揮できる場や機会をつくっていくことだと感じました。そして、女性の感覚を生かし、キメの細かいサービスで、ニーズに答えながら、イノベーションを起こしていくことが必要だと思いました。
 今回、勝間先生の講演を拝聴し、たいへん勉強になりました。また「埼玉県ウーマノミクス推進事業セミナー」に相応しい講演だったと思います。

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